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とまとの土佐日記 最終話

090823 212
2009年高知旅づくりコンテスト、投票期間は12月23日24時までです。
必見! 土佐の秘密♪
どうぞ宜しくお願いしますm(__)m



最終話

前回までのあらすじ
高知を立ち去る前、漁港で漁師さんから鯖を頂き、坂の上の食堂で刺身にして貰うよう教わったとまと達。
しかし、食堂は板長が留守なので、調理を断られてしまいます。
かわりに近所の喫茶店を紹介してもらいましたが、そこも定休日。
とまと達は、新鮮な鯖のお刺身を、夢と思ってあきらめることにしました。

来た道を戻ろうと、車を移動させた時、
ピンポーン!
とまとの頭の中で、ひらめいた事がありました。
知らない土地、知らない人達、勝手の分からない町。
だから、鯖を諦めようかと思いましたが、知っている人が、皆無とゆう訳ではありません。
「おるやん、知り合い!」
「は?」
「しかも、包丁が使えて、鯖を食べさせてくれそうな人が!!」
「誰?」
とさを商店さん。」
「へっ?」
「ここから関西まで、鯖の鮮度を保つのはムリかもしれんけど、赤岡町までなら、なんとかならへん?」
親切な奥さん方が、用意してくれた発泡スチロールの箱と、満タンの氷。
車のエアコンを低めの温度設定にしておけば、そして、途中どこにも寄り道しなければ…「なんとかなるかもしれへんな。」
ブロッコリーさんも、微笑みました。
「でも、持ち込みの魚を、料理してくれるやろうか?」
「大丈夫! とまと達がお腹を空かした顔で訴えたら、きっと聞いてくれるよ♪」
とさを商店さんの親切を、信じて疑わないとまと。
(注意・後日知ったことですが、事前に電話で予約をすれば、とさを商店さんでは、持ち込んだ食材を調理して下さるそうです♪)
すると、
「それよりも、昨日泊った民宿の方が、近くないか?」
と、ブロッコリーさんが言いました。
「ここから、赤岡町まで行くよりも、昨日の民宿すぐそこやで。」
そう言われれば…
「あのお母さんも、イヤとは言わへんと思うで。」
畑で採れた新鮮な野菜を、袋いっぱいに入れて持たせてくれたのは、つい、小一時間前のことです。
「でも、もう、今夜のお客さんを迎える用意を、始めなあかん時間とちゃうやろか? そこに無理を言いに行くのは、申し訳ないなあ。」
「忙しそうやったら、この魚を、お母さんに貰って貰おう。僕らがこのまま持ってても、腐らせるだけなんやから。赤岡町までも、大丈夫って言う保障はないで。」
「そう、やなあ。」
「折角、漁師さんがくれた魚なんやから。ダメにしてしまうよりも、誰かに食べて貰おう。その方が、ムダにならんでええやんか。」
「うん♪」
と、言うわけで、とまと達は、さっきチェックアウトしたばかりの、民宿に引き返しました。

お母さんは、庭で洗濯物を干していました。
車から、とまとが降りるのを見ると、
「どうしたん。何か、忘れ物?」
と、聞いてくれました。
「実は…」
発泡スチロールの箱を取り出し、これまでの経緯を説明するとまと。
そして、このままでは魚がダメになってしまうので、ぜひお母さんに食べて欲しいとお願いしました。
すると、
「じゃあ、うちで刺身にして上げようか?」
と、仰いました。
「え、でも、お忙しいでしょうから。」
「大丈夫よ。」
「しかし、そこまで甘えるのは…」
昨夜も、ここで鯖のお刺身を出して頂いたのに、今また、自分達が貰って来た鯖を、刺身にして食べさせて貰うと言うのも、気が引ける話しです。
文字どおり、昨日の今日。
まるで、昨夜の刺身に満足していないと言っているようで…(^^;
「じゃあ、塩漬けにしてあげようか?」
と、お母さんが言いました。
「そうしたら、関西まででも、大丈夫よ。今夜帰ったらそのまま冷蔵庫に入れて、明日の朝、塩を洗って干したらいいわ。2時間も干せば、いい干物になるから。焼いて食べたら、美味しいよ。」
ゴックン。
とまとの喉が鳴りました。
「頭と骨も入れておいてあげるね。いい出汁が出るわよ。これで味噌汁にしてもいいし、野菜を煮つけても美味しいの。沸騰したところに、頭と骨を入れて、10分から15分くらいで、美味しい出汁が取れるからね。」
ジュル。
後ろで、ブロッコリーも、嬉しそうな顔をしています。
「ちょっと待ってね。」
お母さんは、台所からまな板と包丁を持って来ると、普段は畑で採れた野菜等を洗っていると思われる、外の洗い場で、鯖を捌いてくれました。
そして、その切り口にたっぷりと塩を塗り、発泡スチロールの箱に戻してくれました。
「このままだと、氷が足りなくなるかもしれないから、途中で氷だけ足せばいいと思うわ。氷なら、コンビニにも売ってるでしょ?」
「はい。」
「じゃあ、気を付けてね。」
とまとは、車の中で振り向いて、お母さんの姿が見えなくなるまで、何度も何度も手を振りました。

鯖をプレゼントしてくれた、漁師さん。
発泡スチロールの箱と、氷を用意してくれた奥さん方。
そして、鯖を捌いて塩をして、持たせてくれた民宿のお母さん。
車のトランクには、お母さんが丹精込めて育てた野菜と、鯖の入った箱とが並んでいます。
「これ全部、お金で買われへんお土産ばっかりやで。」
「高知に来て、良かったなぁ。」
ブロッコリーさんが、沁み沁みと言いました。

こうして、とさお商店さんの笑顔に始まった「とまとの土佐日記」は、民宿のお母さんの笑顔で、幕を閉じました。
とまとの拙い文章で、土佐の方の温かさが、少しでも伝わりましたでしょうか?
一度目の旅行で、こんなにステキな思いを沢山したので、それからわずか一月半後、とまととブロッコリーさんは再び、土佐へ行きたくなったのでした♪ (^O^)
その旅のレポートは、ご存知「必見! 土佐の秘密♪」にて…

090823 267
↑夕焼けと鳴門海峡大橋です。

090823 270
↑淡路南SAにて…

でもね♪
実を申しますとあのレポートにも、書ききれなかった事が、いっぱいいっぱいあるんですよ~(^O^)
宿泊先からとさを商店さんまでのサイクリングの話しとか、とさを商店さんのお父さまに、絵金蔵を案内して頂いた話しとか、またもや漁港でブロッコリーさんが……な話しとか。
と言うことで、「とまとの土佐日記・その2」を、新年からスタートさせる予定です。
どうぞ、お楽しみに(*^_^*)



♥♥♥ 一日一笑(^O^) ♥♥♥
 変換ミスシリーズ
「正解はお金です」 → 「政界はお金です」   
立川談四楼『もっと声に出して笑える日本語』より


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No title

楽しみだった土佐日記も、今回が最終話なんですね~。
寂しいと思っていたら、最後に続編のお知らせが☆
来年からも楽しみです(^^)

本当に素敵な旅だったんですね~。
僕も高地には3回行ったのですが、全て出張だったので、高地空港から現場以外には行ったことがありません(>_<)

いつかゆっくり旅してみたいです☆

こんばんは。

「とまとの土佐日記・その2」e-343
楽しみにしてます。

とってもいい旅ですね(*^。^*)

心温まります(●^o^●)

とってもお刺身の色がきれいですよねぇ(^^♪
さぞかしおいしかったでしょう(^○^)
トマトさん達がおうらやましい・・・。

景色もとってもいいですね(*^。^*)

土佐日記の続き、とっても楽しみにしています!(^^)!

これからますます寒くなるので、お体十分気を付けて下さいね(*^。^*)
風邪ひいちゃうと、らもちゃんもとってもしんどいでしょうから・・・。

まーかーさんへ

コメントありがとうございます。
仕事で出張では、あまり、旅した気分にはなれないみたいですね。
最近出張をするようになったブロッコリーさんも、
旅と出張は違うと、嘆いております。
ぜひ、ご家族と、高知を旅してみてください。
きっと、沢山の感動に出会えると思いますm(__)m

sarryさんへ

コメントありがとうございます。
来年の話しをすると鬼が笑うと言いますが…(^^;
書きたいことが沢山なので、書くことにしました♪
どうぞ、温かい目で見守ってやってくださいm(__)m

清家淳子さん

コメントありがとうございます。
お刺身、大変美味しゅうございましたm(__)m
土佐言えば、カツオのタタキが有名ですが、二日続けてカツオもどうかと思いましたので、
カツオのタタキ以外のものを食べさせて下さいと、事前に民宿にお願いしておりました。
変わった客だと思われたかもしれません(笑

らもちゃんに、温かい言葉をありがとうございます。
お陰さまで、母子ともに元気に過ごしております。
清家淳子さんも、どうぞ、お体ご自愛くださいm(__)m
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