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母ちゃんが泣いた日 4/6

090514 070



翌日の放課後、再び担任の先生と校長先生が来ました。
そして、早朝に職員会議を開いたこと、1.2時間目に、学級会をひらいたことを、話してくれました。
その結果、黒板に落書きをしたのが誰か、分かりました。
とまとのことを最初に無視しようと言い出したのが誰かも、分かりました。
あっと言う間に全員に広がり、クラスの全員が、とまとと口をきかなくなったことを認めました。
授業中に後ろから消しゴムを投げた子や、休み時間に小石を投げた子が誰かも、分かりました。
しかし、昨日の放課後、とまとに怪我をさせたのが誰かは、分かりませんでした。
「誰も、そんなことはしてないって言うんです。」
となりのクラスから、去年担任だった厳しい男性の先生もやってきて、それこそ、全員にビンタを浴びせかねない勢いで問い詰めたそうですが、誰も、自分がやったとは言わなかったそうです。
しかし、昨日、とまとが怪我をしたばかりだったのは、担任の先生と、校長先生がその目で見ています。
「とまとちゃん、誰がやったか、先生に話して。」
とまとは首を横に振りました。
「じゃあ、名前は言わんでもいいから、明日からは、学校に来てね。」
「えっ?」
「だってもう、イジメは解決したんやから、学校を休む必要ないでしょう? みんなもほら、ごめんなさい、もうしませんって、作文書いたし…」
先生の言葉に、母は鼻で笑いました。
「何が、解決しましたん?」
「だから、イジメはもうしませんって、みんな作文を書きましたから。」
「そんなん書くくらい、本気でそう思ってなくても、書くでしょう?」
「……」
「先生はホンマに、この先、自分のクラスで、イジメが起こらんって、自信持って言えますか?」
「でも、あんまり休むと、とまとのちゃんの勉強が……」
「勉強よりも、命の方が大事です!」
母は先生に向かって、ピシリと言いました。
「とまとが、イジメを苦に自殺してから、先生になんぼ謝られても、私は先生をよう許さんと思いますから、そうならんように、しっかりイジメを無くして下さい。」
「でも、これ以上どうしろって言うんですか?」
「私は、子供の頃から体が弱かったから、小学校もろくに行ってません。義務教育を、ちゃんと受けてないんですわ。でも、人間として大切なことは、知ってるつもりです。鶴とカメの足の数が早く計算できるようになるよりも、集団で一人の人間をイジメるのが恥ずかしいことやって教える方が、人間として、大切なことやないんですか?」
「それは……」
「とまとには、そっちを大切やと思う人間に育って欲しいと思てます。せやから、先生が、いやそれよりも、鶴とカメの足を数える方が大事やと、思うんやったら、そうゆう先生に、とまとはよう預けません。もう、とまとの事は、放っておいてください。」
「でも……」
「でも、先生がそうやない。勉強よりも、大切なことがあると思うんやったら、子供らに、ちゃんとそれを教えてやってください。子供らが、イジメは恥ずかしいことやと納得するまで、しっかり話しをしてやってください。せやないと…とまとはイジメられへんなっても、今度は別の子がイジメられるようになるだけでしょう?
私は、とまとがイジメられるのも我慢がならんけど、とまとがイジメる側に回るかもしれんと思うと、もっと許せません。せやから、そんな可能性のある学校に、この子を行かせたくないんです。」
「そんな……」
「私は、とまとをイジメた子供らの、反省文が欲しいんやない。この子を、安心して任せられる、先生が欲しいんです!」
「……」
担任の先生の表情が、凍りつきました。
「せやから、先生が自信をもって、
『もう、うちのクラスでは、ぜったいにイジメは起こりません』
そう、言えるようになるまで、とまとを迎えに来んといてください。」

つづく

グルメ&スイーツ

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非公開コメント

お母様の対応は素晴らしいです、私も息子が「学校に行かない」と言った日の事を思い出していました。
一ヶ月休んだ息子はその後の進路も大きく変わりました、当時は色々悩みましたがそのお陰で息子には新たな先生、友達との出会いがありました。
人生マイナスがあればプラスもあるのでしょうね。
とまとさんのお話をその頃の私に聞かせてあげて「大丈夫!」って言ってあげたいと思います。

こんにちは♪

素晴らしいお母様ですね。
おっしゃってることもわかります。
これでも人の親です(笑)
ここまではっきりスパっと
言ってくださると気持ちがいいです。
こんなに素晴らしいお母様‥ほんと居ないと思います。

ポチ

とまとさん こんにちは。
お母様の我が子を思うお気持ちがとてもよくわかります。
子を持つ母親の立場として 身が引き締まる思いがしました。

フルぽち!!!

(^^)

う~む!!
素敵な続編です!!

作文書かせて相手の家に持っていって、それでいじめがなくなるなんてありえない!!

私も娘の一大事のときは毅然とした態度で対応しようと心新たに思いました。

お母様、本当に痛快です。
私も子どもの頃はいろいろありましたが、
母に助けてもらいました。
とまとさんのお母様くらい
気持ちよくぶった切れてたかどうか
わかりませんが、状況は変わったので
ほんとに感謝してます。
いじめほど理不尽なものはないです。
また続きを楽しみに、全部ポチ完了です!

今、この記事を初めの1から読んでます・・・
すばらしいお母さんですよね。
日本中のお母さんたちがこういうお母さんたちだったらって切に思います。
そう、勉強なんてできなくたっていいんですよ、人として当たり前のことさえできれば(挨拶とか思いやりとかね。。。)
親が守らなくてどうする!って思います。
守るっていうことが甘やかすことと勘違いしてる人が多いけど、
本当に守るっていうのはどういうことなのか・・・
泣きながら全部読みました・・・

とまとさんの母上様には頭が上がりません、
強い一筋通った人で、こういう大人が人生の教師だと想います。

こういうお方に育てられたとまとさんは幸せです!

続きが楽しみです。

いいお母さんですね

  読んだ後、とってもあったかい気持ちになりました。

   ご飯を食べられるのも、 勉強できるのも、

   毎日を笑って過ごせるのも・・・・・。

   全部、命があるからこそなのですよね(^○^)b

土日 日付が変わるのにまにあわにゃくて
ポチこれなかったにゃり~(@@;
ごめんにゃ~(^^;
今日は確実に早めに来まちたwwwポチポチ~♪(^^)v

>>私は、とまとをイジメた子供らの、反省文が欲しいんやない。この子を、安心して任せられる、先生が欲しいんです!

思わず液晶の前で頷いてしまいました。

最高のお母さんだ・・・とまとさんだけでなく周りの子の心配までして・・・母親の鏡じゃないですか!
何より命の大切さを知っている・・・さすがというか、思っていても口に出来ない事をサラッといってしまう、凄すぎです


私のブログもチョクチョク見て頂いているようで、なんか・・・えと、ありがとうございます。

これこそ人生の勉強

すごい母ちゃんです。

常に、一歩先、一回り深いところで考えておられる。
なるほど~、と感心するしかありません。
グーの音も出ないです。

でもこれこそが人生の勉強なんだなと思います。
とまとさん、文章にしてくださってありがとうございます。
感謝です。

み~みさんへ

コメントありがとうございます。
とまとも、後から考えてみれば、この事がきっかけで、出会えた人が多いと思います。
あの時は、そうは思えませんでしたが(^^;
そして、今もこうして、この記事を機に、輪(和)が広がりそうな気配です。
決して、無駄な経験はないのだと、改めて思いました。
ぜひ、過去のご自身に、「大丈夫!!」と、言って差し上げてくださいm(__)m

5人のおかんさんへ

コメントありがとうございます。
いつか、学校の先生とやり合う機会があれば・・・
そんな機会は、無い方がいいですが(^^;
もしもあったら、参考にしてくださいm(__)m
あくまでも、これは記事ですので、不適切な言葉を省いて、
読みやすいように、加工を施してあります(^^;
ポチ、ありがとうございます。

ぶっこさんへ

コメントありがとうございます。
子供を守ると決めた時、
「母親」の発するパワーにも、想像以上のものがあると思います。
きっと、同じ立場になったら、ぶっこさんも、
真剣に闘われるのではないでしょうか?
フルポチ、ありがとうございますm(__)m

kanaさんへ

コメントありがとうございます。
きっと、大人の世界の「始末書」の感覚なのでしょうね。
子供の反省分を書かせるのって。
サラリーマンと、子供は違います。
書かされた作文に、何のイミもありません。
もしも同じようなことがあったら、参考にしてくださいm(__)m
そんな機会がないことを祈っております。

いきなり団子さんへ

コメントありがとうございます。
全くですね。
イジメほど、理不尽なものはありません。
でも、未だになくならない。
どうしてでしょう?
なくなることを祈りつつ、記事を書きました。
全部ポチ、ありがとうございますm(__)m

むにゅさんへ

コメントありがとうございます。
そうですよね。
守ることと、甘やかすことは、別だと思います。
とまとは、全力で守って貰ったと思いますが、決して、甘やかされてはいなかった…と思っています。
人様にも厳しいけれど、とまとにも厳しい母でした(^^;
最後まで、読んで頂けましたら、光栄です。

ヘルブラウさんへ

コメントありがとうございます。
そう思います。
とまとは、母の娘に生まれて、良かったです。
生前は喧嘩ばかりで、そう思えませんでしたが、
生きて過ごした時間よりも、亡くなってからの時間の方が長くなって、
そう、感じるようになりました。
とても、感謝しております。
記事の最後まで、お付き合いいただければ、光栄です。

滝川 ワラシさんへ

コメントありがとうございます。
そうですね。
生きているから、いろんな幸せを感じられるのだと思います♪

しづさんへ

コメントありがとうございます。
忙しいのに、ありがとうございます。
ムリ、なさらないでくださいね♪
お時間の、ある時に来て下されば、十分ですよ~(^O^)
ポチ、ありがとうございますm(__)m

vixenさんへ

コメントありがとうございます。
母は、「自分さえよければ」と言う考え方が、好きではない人でした。
自分が、日頃人様のお世話になっていたからだと思います。

vixenさんのブログ、時々拝見させて頂いております。
門外漢が、トンチンカンなコメントを入れると、ブログの雰囲気が壊れてしまいそうなので、
見てる~だ~け~♪ですが。
楽しませて頂いております♪(^O^)

オバrevさんへ

コメントありがとうございます。
そうですね。
表面だけを取り繕っても、許してくれない母でした。
それが、ひとさまに向けられるだけでなく、とまとにもそうなので・・・(^^;
厳しかったです。
でも、今は感謝しております。
こちらこそ、拙い文章を読んで頂き、感謝しておりますm(__)m

何度でも言います。
素晴らしいお母様です!
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